この春、子どもは小学校にあがり、毎日元気に登校しています。もう幼児ではなく子どもになり、あたらしい世界に足を踏み出して行った、という感じです。 わたしの方も、そういうわけで少しずつ「わたし」である時間を取り戻しつつあります。子どもが生まれて…

ながらく放置してしまってたんですが、このブログであたらしいことを始めようかと思います。身辺雑記的なものはツイッターで書いてしまっているので、こちらではもう少し長いもの、こみいった内容のものを公開していきたいと思っています。 具体的には、雑誌…

こんにちは、ほしおです。ずいぶんごぶさたになってしまいました。 実は、このサイトでも販売していた詩集『夢網』(思潮社)ですが、ついに品切れ、ほんとうに1冊もなくなってしまいました(版元さんの方ではかなり前から品切れです)。まだときどきご注文…

まだまだ落ち着かない日々ですが、いかがおすごしでしょうか。地震のあと呆然としてしまい、告知が遅れてしまったのですが、3月末に東京創元社から新刊が出ました。『オレンジの陽の向こうに』。 http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488024741 東京創元社…

これからのために

たいへんなことになりました。そしてしばらくたいへんな日々が続くと思う。被災地の方たちのためにも日本全体のためにももちろん東京もがんばらなくてはなりませんが、稼働できないところもあると思いますし、日本の西側の方たちにたくさん助けてもらわなけ…

過去形

昨日はひな祭りだったので(どういうつながりかわからないが)、娘が生まれたばかりのころのビデオを出して見た。娘はさすが生まれたてだけあってとても小さい。親になったばかりのわたしたちの間抜けな発言(「この子はおとなしくて育てやすそうだなあ」←寝…

積もればゴミ

バスのなかで聞いたおじいさん2人の会話。お金の話をしていて、「ちりも積もれば山となる、かな」「いや、ならないよ。積もればゴミだよ」「あ、消防署、きれいになってる。ほら、前はぼろかったのに、あんなにきれいな建物になって」「いいんだよ、命がけ…

てっきり

これもちょっと前の話。夫「どうして世の中の親は子どもの質問に適当な答えを返すのだろう。俺はすべてちゃんと説明する。説明できないことなんてないはずだ」。ほしお「そう? でもけっこう訊かれて答えに困ることってあるよ」。夫「たとえば?」。ほしお「…

ちょっと前の話

ちょっと前の話。テレビでだれかが死ぬお話を見たあと。ほしお「死ぬって怖いよね」。娘「うん。。。でも、しおちゃんは、おばあちゃんになって自然に死ぬんだったら、別にいいよ」。ほしお「そ、そう?(こいつは意外と潔いやつなのか?)」。娘「だって、…

天気の話

この前「たまごっち」を見ていたら、ママたちが集まる話があった。今日はせっかく集まったのだから子どもの話ではなく自分たちの話をしましょう、ということで話し出すが、結局子どもの話になってしまう、みたいな話。が、思った。自分の話とはなんなんだろ…

カラスたち

夕方、近所の寺のなかを歩いていると、カラスたちが「かあ。。。」「かあ。。。」「かあ。。。」とあちこちで気が抜けたような声を出していた。1日の疲れを癒し合っている感じで、カラスたちもいろいろあるのかなあ、と思った。

トランプ

いかん、またしてもあいだが。。。最近はトランプでゲームができるようになった娘。親は知らないゲームのルールの説明までばっちりできるように。しかし、負けるのは気に入らないようで、最初に配るときに強いカードが自分に集中するように小細工をしたり、…

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 久々に新刊が出ます。『空き家課まぼろし譚』(講談社ノベルス)。メフィストに連載していたもの(連載時のシリーズタイトルは『海市協会空き家課』)で、書き下ろし1編を含め4編の短編連作…

お気楽極楽

娘「ママはちゃんとしおちゃんの言うことをきけっ!」。ほしお「なんで?」。娘「それはしおちゃんがこの家でいちばん偉いからだっ」。ほしお(ほう。。。)「じゃあ、偉いってどういう意味?」。娘「えーと、いちばん楽しいとか。。。(自信なさそうに)そ…

シャンプー

一見人間だが魚なみの知能しかない化け物たちの夢を見る。なぜか「シャンプー!」と言いながらまとわりついてきて、かなり不気味。「持ってない」と答えると去って行くのでそれほど困らないが、なぜシャンプーなのかわからないうちに目が覚めた。

電池切れ

リビングの時計がまた遅れはじめる。電池切れらしい。ほかの時計に比べて圧倒的に電池の減りが早いが、なぜだろう。そもそも時計なんて時を刻むというふれこみだが、ただ同じ速度で針が動いているだけじゃないか。

水琴窟

道を歩いていると、マンホールのなかからちゃらちゃらと水の流れる音が聞こえて来る。水琴窟のようだ。町のなかの見えない場所にこのように水の流れる場所があるのだ、と思って、目が覚めたようにはっとする。

歌集

佐藤弓生さん、東直子さんから歌集が届く。ふたりとも短歌という同じ形式のものを作り続けているのに、またあたらしく更新されている、という感じ。身が引き締まる思いでした。ありがとう。

荒野

またしてもえらく時間が空いてしまった。この間に夫は思想地図βという雑誌を創刊。長いあいだなにかの戦いがあり(夫の頭のなかで?)、それが一段落してようやく新しい土地に立った、という感じのすがすがしさがあります。そこは未開拓の荒野かもしれないが…

娘、絵本をつくる

工作が好きで日々なにか作っている娘だが、今日は紙を数枚持って来て、これで絵本をつくりたい、と言う。ホチキスで束ねて本の形にすると、さっそく表紙の絵を描き出した。タイトルは「よるのおはなし」。なかなかよいタイトルである(親バカ)。ママと自分…

金魚

うちに金魚がやってくる。お祭りにいっしょに行った人が金魚すくいで取ったもの。2匹いたのだが、水槽に移す前に1匹死んでしまった。娘といっしょにお墓に入れることに。娘は穴を掘るところまでは、ふうん、という感じで意外と大丈夫なのかと思ったが、金…

注射

咳と鼻水が出ていたので、娘をいつもの病院へ連れていくことに。前回ここで受けた予防接種が痛かったようで、しばらく「もう絶対に病院には行かない」と言い張っていたのだが、さすがに記憶が薄らいできたらしい。意気揚々と病院にはいっていき、医師の前に…

耳にチーズ

娘が朝起きて「今日は早くテレビが見たくて、全然眠れなかった。それで、ママが寝てるあいだにこっそり起きて耳にチーズ入れたりしてたんだよ。しかも両方の耳に」と言う。もちろん娘はずっとぐうぐう寝ていたので、それ自体が夢。でもなに? 耳にチーズって…

忍者

娘に「そういえばママのお仕事ってなんなの」と訊かれ、少々焦りながら「お話を作ることなんだけど」と答えた。娘「それって、おもしろい?」 ほしお「まあ、けっこう面倒なことも多いけど」 娘「面倒っていうより。。。その仕事、つまんないと思う」 ほしお…

おしらせ

またしてもすっかりごぶさたしてしまいました。暑いですね〜。ただいまメフィストの最新号に連作「海市協会空き家課」の3回目が掲載されています。雑誌掲載はこれで終わり、あと1編書き下ろしで書いてノベルスに、という感じです。 このお話、海市という架…

トランポリン

トランポリンの夢を見た。だれかがトランポリンをしているところを見ながら、そう言えば、知り合いの詩人が「これから小説を書こうと思う」という話をしていたことを思い出すのだ。その人は「トランポリンをテーマにしたい、トランポリンの上昇と下降が均等…

あやつる

娘が「あやつる、ってなに?」と訊くので「ものとか人とか自分の思い通りに動かすことだよ」と答えると、しばらくなにか考えてから「くまのプーさんに出てくる動物って、ほんとはみんな人形なんだよね」と言う。「そうだよ」と答えると、「じゃあ、どうして…

湿気のように

またしてもえらくあいだがあいてしまった。ぼんやりが悪化している。蒸し暑いせいだろうか。今日は雨が降ったりやんだり。なにもかもが身体のまわりをすり抜けて形を失い、流れからずり落ちているという実感だけが湿気みたいに皮膚にこびりついている。

温和な人

なんだかずいぶんあいだがあいてしまった。とくに意味はなく、ぼーっとしているあいだに日が経ってしまったのだ。そのあいだ、夫は疲労で目が真っ赤になったりしていた。色がもとに戻ってからもしばらくしょぼしょぼして目がうまく開かない様子で、そのせい…

泡みたいなもの

今日は誕生日。祝うような年齢でもないが、天気がよかったこともあって、生まれて来てよかった、と感謝するような気持ちになる。いいことばかりじゃないし、だれでもそうやってひとときここにいて消えていく泡みたいなものなわけだけど、いることができてほ…