トランポリン

トランポリンの夢を見た。だれかがトランポリンをしているところを見ながら、そう言えば、知り合いの詩人が「これから小説を書こうと思う」という話をしていたことを思い出すのだ。その人は「トランポリンをテーマにしたい、トランポリンの上昇と下降が均等な動き方が人の心を癒すと思う」と言っていた。トランポリンのうえで跳ねている人を見ながら、たしかに均等なのかもしれない、と思う。覚めてから、その人が小説を書きたいと言っていたこと自体、夢のなかの出来事だったのだ、と気づいた。