2010-01-01から1年間の記事一覧

タオルケットでも綿毛布でもなく敷きパッド

週末、近づいてみて、例の干されているものは、タオルケットでも綿毛布でもなく敷きパッドだと判明した。そして、前まで開いていたカーテンが閉まり、そしてまた開いたりして、住人も生きているらしい、と確認。しかし、これではまるでストーカーだ。そして…

綿毛布だかタオルケットだか

例の綿毛布だかタオルケットだかは依然干されているのだった。そろそろ綿毛布より持ち主のことが心配になってきた。。。

おはなし

娘が今日作った話。「あるところにタオルじいちゃんとタオルばあちゃんとタオル赤ちゃんがいて、赤ちゃんはだんだん大きくなって大人になり、おじいちゃんは風邪をひいて病院に行きましたが、治らなくて死にました」。タオルがほかのものに変わったりバリエ…

干しっぱなし

うちの玄関の向かい側(駐車場をはさんでいるので少し距離があるのだが)の家のベランダにもう1週間くらい綿毛布かタオルケットみたいなものが干しっぱなしになっている。雨が当たる場所なのに、雨の日も風の日もずっと干されているのだ。家の人は干したこ…

おしらせ

メフィスト最新号に小説「海市協会空き家課」の2回目が掲載されています。今回のタイトルは「まやかし師」。1回目は世界設定の説明が多くてあまり謎がありませんでしたが、今回はちゃんと謎解きがあります(殺人じゃないけど)。変な屋敷の宝探しの話です…

にじんだ景色

思潮社からやまだ紫の詩画集「樹のうえで猫がみている」が送られて来る。むかし読んだときはこれも詩なのかとよくわからなかったが、いくつか覚えているフレーズもあり、それだけ強いのだ、と思った。さびしくて、買い物カゴからはみ出た大根のようになまな…

決死の覚悟

朝、嵐のようなすごい風。保育園に行くために決死の覚悟で自転車に乗り、娘とふたりで、うわああああ、と叫びながら坂を下って行った。

霞がかかったように

最近眠くて朝なかなか起きられない。そして妙に長い夢を見る。登場人物がたくさんいて(なぜか自分は出て来ない)、ストーリーがあって、夢のなかで日にちが何日も経過する映画のような夢。春になるとよくそういう夢を見る。目が覚めると長い旅から帰って来…

石鹸の香り

マレーシアで買って来たチョコレートを食べたら、なぜか石鹸のような香りが。日本人が石鹸や洗濯用洗剤に使うのと似た香料がはいっているらしい。まずいというわけではないのだが、なにかとてもビミョーな感じ。でも、ミントチョコをはじめて食べた人は歯磨…

娘は、人はみんな赤ちゃんから子どもになって大人になっておじいちゃんおばあちゃんになって死ぬんだ、という話がどうしても気になるらしく、寝る前になるとなぜかときどきその話をする。昨日は急に実家の仏壇にあった祖母(娘からするとひいばあちゃん)の…

旅の記憶

先々週の旅行は2度目のマレーシアであった。ボルネオ島のコタキナバルで、ラフレシアが咲いているところも、自生しているウツボカズラも見ることが出来た。しかしなんといっても今回もっとも驚いたのはゴムで、木の皮をはいで天然ゴムの樹液を採取している…

しわしわ

午後、家に人が来るということで、午前中はせっせと掃除。ものをあるべき場所に押し込める作業。休暇でいったんつるつるになっていた脳みそだったが、日常とはこのような細かいものたちでできていたのだ、と少ししわしわが戻って来る。そのあと打ち合わせで…

はちみつ鶏

1日じゅう小雨。食材が尽きてしまい、レインコートを着て愛車(アシストつき自転車)で買い物に。意外と寒くて、坂をくだると手が冷たくてきーんとする。こんなことなら昨日行っておけばよかった。。。今晩は娘が好きなはちみつ鶏。

つるっとして

旅行から帰って来たら東京は春になっていた。道沿いにうすむらさきの名前のわからない花がたくさん咲いている。毎日海を眺めていたせいか、脳みそがリフレッシュされ尽くし、赤ちゃんの皮膚のようにつるっとして、ただでさえ大雑把なのに、細かいことはもう…

おまけ的に

娘は大声で「プリキュアが大好きです!」と叫ぶくらいあたらしいプリキュアを気に入っているのだが(わたしもけっこう好き)、夫に「心の種って妖精のお尻から出てるよな」と言われてしまい、泣きながら反論していた。結局夫には太刀打ちできず、以来プリキ…

お知らせ

あたたかくなりましたね〜。都合により、来週は雑記をお休みします。そのあいだ、コメントにも対応できないので、凍結しておきます。再開は23日(たぶん)です。それではまた!

あんなことこんなこと

娘の保育園ではもうすぐ卒園式。うえのクラスの子たちの練習を聞いて覚えたのか、帰り道、友だちと手をつないで「あんなことーこんなことーあーったでしょー、うれしかったこーとー、楽しかったこーとー」と歌いながらスキップして、右に左に揺れている。一…

遠い花火

久しぶりにお酒の場に行く。むかしは自分もただ騒いでいただけだったが、薄暗いなかでぼそぼそ喋ったりしているうちに突然どこかで笑い声が起きたり、花見やお祭りといっしょで全部儚いものに思える。人が騒いでいるのが遠い花火のようだ。

ベランダ

昼から晴れて来たので、なんとなくベランダに出る。風がかなり強い。もわもわと芽吹いて来たらしい遠くの林をぼんやり見ながら、手紙を待つような気持ちになる。

重なるように

実家は私鉄の駅からバスで10分の住宅地にあるのだが、この住宅地、便利とはいえない土地のせいか、今では住んでいるのは老人ばかりなのだった。新興住宅地だったから、わたしが子どものころには同じくらいの子どもがたくさんいたのに。訪ねて行くと、いろ…

いたときのこと

週末、娘とふたりで実家へ。眠る前に娘が「あのね、しおちゃんがおばあちゃんになって死んじゃっても、しおちゃんのこと覚えててね、いたときのこと、全部覚えててね」と言うので、「大丈夫、覚えてるよ」と答えると、寝てしまった。昼間、父母の若いころや…

大きな鏡

久しぶりに晴れ。人に抱えられて大きな鏡が道路を移動していく。ときどき光りながら、なかの風景が流れていく。ああいう鏡は据え付けられると動くことがない。ずっと同じ風景を映す。自身がその風景になったように。そのせいだろうか、大きな鏡のなかで風景…

どこもかしこも

夕方から小雨。信号で停まったとき車の窓から外を見ると、古い八百屋に山積みになったいろんな種類の柑橘類が電球に照らされているのや、豆腐屋のショーケースのなかの水に浮かぶ豆腐たちが見え、こうやってわたしが知らない場所でも、世界はどこもかしこも…

出した

確定申告出した。。。最後、外国税額控除の計算がわからず、自転車で申告作成会場へ。番号札をもらって30分ほど待ち、相談員に用紙をもらって説明してもらう。なにかの書類がない、と男の方が妙にテンパっているカップル(夫婦で自営か?)のとなりで計算…

紙のお雛さま

娘が、むかしのお雛さまって人形じゃなくて紙だったんだって、それで雛祭りが終わったら川に流されたんだって、と言った。保育園で聞いたらしいが、突然言われたので、神隠しにあった子が帰って来て、向こうのことを話すのを聞いているみたいな気持ちになる…

真っ白な世界

亡くなった祖母が健康のためにヨーグルトを食べていて、いいかどうかわからないけどビヒダスだから少しはいいかと思って、と言っていたのを思い出し、プレーンヨーグルトを買うときはいつもビヒダスを買ってしまう。すごくではなく、少しだけいいことを期待…

のそーっと

メフィストの「海市協会空き家課」2回目の初校の直しをする。そういえばこれを書いていたときはおたふく風邪で、1日3時間くらいしか原稿書けなかったなあ。たいした熱じゃないのに身体がだるくて、3時間くらいパソコンに向かうとぐったりしてもう起きら…

春のような日

久しぶりにあたたかく、春のような日だった。自転車に乗って走っているだけでしあわせ気分で、わたしの場合、しあわせかどうかはほとんど天気で決まっているな、と思った。

寸詰まった生きもの

『恩寵』をご紹介いただいたとの旨で、女性誌GINGERが送られてくる(ご紹介いただき、ありがとうございました!!)。ふだん雑誌はあまり読まないのだが、女性誌の春服の特集号だけはなぜか好き(服の色がきれいだから)なのでぱらぱら見て、しばしは…

何百年も生きたように

そういえば昨日の昼は等伯展の内覧会に行って来たのだった。生涯の仕事を網羅するような展覧会なので、その画業の幅の広さと量に圧倒されるのだが、ひとつひとつの作品にもまたはかり知れない深さがあり、どこを見ても宇宙のようだった。会場を出ると何百年…