にじんだ景色

思潮社からやまだ紫の詩画集「樹のうえで猫がみている」が送られて来る。むかし読んだときはこれも詩なのかとよくわからなかったが、いくつか覚えているフレーズもあり、それだけ強いのだ、と思った。さびしくて、買い物カゴからはみ出た大根のようになまなましい。詩かどうかはどうでもいいのかもしれない。外は一日雨。木々の色がにじんだようになってうつくしい。