昨日、地元の小学校の夏休み特別教室で、5、6年生4人と連句を巻きました!
句が出るのか心配していたのですが、みんなびっくりするほど上手で、いい句がたくさん出ました。
2時間のあいだに簡単な説明からスタート。
ルールは少しゆるめたものの、できるかぎり式目に合う形にしました。


おもしろかったのは「恋の座」。
「大人の連句だと、このへんで恋の句を出すんだよ」と持ちかけてみると、みんな???な表情で、まるで興味なし。
よって、恋はなしの1巻となりました。
かろうじてチョコと祖母で恋っぽい香りを出してみました(笑)。


10句で終わることも考えていたのですが、予想以上に早く展開したので、12句としました。
「十二調」という形式があったと思うのですが、わたしは巻いたことがなく、十二調の式目を満たしているかどうかわからないのと、小学生でもわかりやすい言葉ということで、形式名を「十二カ月」としてみました。


「句を作るのは楽しかったけど、むずかしかった」という皆さん。
でもみんなとても素敵な句でした。
「もっと小さい子でもいけるかな」ときくと、「4年生なら大丈夫だと思います!」という答えだったので、今度は4、5、6年でやってみようと思います。
「捌きもやってみたい」とのことだったので、ゆくゆくは小学生の捌きが誕生するかも。。。


それでは作品です。


■十二カ月「色とりどり」   捌(さばき) ほしおさなえ


青い空緑の葉っぱ夏の色       ながさよ
 木もれ日さして汗流れてく      瑛
図工室色とりどりのオブジェ見て    ウメキョ
 次の作品楽しみだなあ        KK92
月の下月見団子をほおばった      ウメキョ
 アポロのはたがおれてしまって    瑛
チョコレートピンクと黒のハーモニー  ながさよ
 オリンピックを待ちわびる祖母    さなえ
雪うさぎ次の朝には消えている     ながさよ
 今度クラスででかいの作ろう     瑛
つぼみがね変わっていくよ花たちに   KK92
 うぐいす楽しく歌っています     ウメキョ    


2012年7月27日 U小学校図工室



*5句目の「月見団子」と7句目の「チョコレート」が食べ物同士なのが気になっているのですが、月ロケットのアポロからチョコのアポロに変わる流れが楽しかったので、そのままにしました。
ほか、式目に沿ってないところがちょこっとありますが、お目こぼしのほどを!