夏のあいだの活動

ほしおです。かぎりなくあいだがあいてしまいました。毎日すずしくて、もう夏も終わりなのか、という雰囲気ですね。
6月から某女子大で非常勤講師として創作の授業をすることになりました。急な話だったのですが、後期も続く模様です。
そんなこんなでばたばたが続いて、とっても時間がたってしまいましたが、「現代詩手帖」6月号に柏木麻里さんの詩集『密の根のひびくかぎりに』の書評を書きました。久々の現代詩関係のお仕事でした。柏木さんとは以前「明空」という同人誌を作っていたことがあります。今回の詩集は、文字は少ないのに、濃い森をさまようような気持ちになる作品群でした。詩歌は、時間と空間の感覚をゆがめます。どうしてそうなるのかはよくわかりませんが。
夏は、「水中の草原」単行本化に向けて、ちびちびと原稿を直しておりました。連載時のものをまとめると1000枚以上あり、このままでは500ページ以上の大長編になってしまう、ということで、細かく削ったり、直したり。。。なんとか400ページくらいにおさまる長さになりました。
この作品、子どもが1歳のときから3歳になるまでのあいだに書いたもので(内容は子育てと全然関係ないんですが)、わたし自身もいろいろ変わったところもあり(出産でいきなりがっと変わるわけではなく、少しずつじんわり変わっていくものなのですね)、直しながら、一生に一度しか書けない作品だなあ、としみじみと思い返したりしました。編集の方の配慮でじっくりゆっくりのペースで書かせてもらったこともあり、書くうちに登場人物たちと馴染んでいけたのもよかったと思います。
減らしたとはいえ長いので、その分単価が高くなってしまうようですが、編集さんとも、今回はこれでいきましょう!ということになりました。年内には出るのではないかと思います。
この夏異様なほど忙しかった夫も少しだけ休みを取り、先日家族でキャンプ場に行ってきました。川遊びのはずだったのに、雨だし、寒いし、で、とほほな感じだったのですが、それなりに楽しく過ごしてきました。娘は、自分で傘を持って河原を歩いたり、夜キャビンのなかで懐中電灯で遊んだりするだけで、十分楽しかったみたいです。最近はあったことを記憶して、あとで思い出すようになったらしく、写真を見たりすると、ここ行ったよね、とか、ここにもっといたかったなあ、とか言うようになりました。人間になってきたなあ、と思います。