販売情報

140字小説活版カード(第2期)、西荻窪SHOP&GALLERY FALLさんで取り扱いがはじまりました。
特装版単品(カード1種類+ポチ袋1枚+ミニエッセイ)のみの扱いで、価格は450円になります。
こちらのブログの通販より高い設定ですが、通販では送料と振込手数料がかかってしまいますので、ひとつだけお買い求めの方の場合はお店でお買い求めいただいた方が安くなります。現物を手に取って見られる利点もありますので、西荻にお住まいの方、御用のある方はぜひ!


また、このSHOP&GALLERY FALLさん、かなり不思議で個性的な品揃えの素敵なお店です!
以前わたしが西荻に住んでいたときからのおつきあいですが、毎週開催されている展示もいつも必見のおもしろさ。変でかわいいものがお好きな方は、ぜひお立ち寄りください!
月火定休です。



第2期特装版5枚セット(カード5種類+ポチ袋5枚+ミニエッセイ)や、カードのみのお買い求めはこちらの通販ページで。


第1期カードについては、特装版はすべて完売です。
カード単品は残部があるものについては通販ページでお買い求めいただけます。

第2期活版カードについて

★140字小説活版カード(第2期)


活版カード(5種類/#2,#25,#89,#144,#200)
オリジナルポチ袋(3種類)
ミニエッセイ(「物語のなかで生きること」ほしおさなえ


140字小説・ミニエッセイ/ほしおさなえ 
ポチ袋デザイン・活版印刷九ポ堂


今回の特装版は、活版印刷をお願いしている九ポ堂さんのオリジナルポチ袋です。
それに合わせて、カードのセレクトも九ポ堂さんにお願いしました。
小説は、2、25、89、144、200の5種類。
ポチ袋は、5編のお話に出てくるアイテムのイラストがひとつずつ散りばめられたデザインになってます。
この企画のためのデザインですので、こちらでしかお買い求めいただけません。

色は3種類。
左から a(紫×オレンジ) b(緑×グレー) c(ピンク×水色)



九ポ堂さんとほしおのダブルネームになってます。


1 特装版5枚セット(カード5種類+ポチ袋5+ミニエッセイ)
2 カード5枚セット(カード5種類+ミニエッセイ)
3 カード単品
4 特装版単品


上記4種類の販売になります。



★商品一覧


1 特装版5枚セット(カード5種類+ポチ袋5枚+ミニエッセイ) 価格1,600円
ポチ袋の色は3種類。
a(紫×オレンジ) b(緑×グレー) c(ピンク×水色) *上にある写真参照。
5枚の色の組み合わせは自由です。「a1枚、b2枚、c2枚」などご希望をいただければ、その組み合わせでお届けします。ご希望がない場合はこちらで選ばせていただきます。



2 カード5枚セット(カード5種類+ミニエッセイ) 価格800円(送料別)



3 カード単品
1枚170円(送料別)
5枚お買い上げいただくと→800円
残りが少ないものについては、( )内赤字が残数となっております。


第1期



#1(残0)



#30(残7)



#46(残8)



#54(残4)



#147(残0)



第2期



#2



#25



#89



#144



#200



4 特装版単品(カード1種類+ポチ袋1枚+ミニエッセイ) 価格350円(送料別)
ポチ袋とセットになるのは、第2期のカードのみです。
カードの番号とポチ袋の色を合わせてご指定ください。
ポチ袋の色 a(紫×オレンジ) b(緑×グレー) c(ピンク×水色)
例:カード#2とポチ袋c




★通信販売について
現在、通信販売はminneにて受け付けております。クレジットカードほか、各種支払い方法が選べます。
http://minne.com/hoshiosanae


特装版フルセットのみの扱いです。
単品、カード5枚セット、単品セットに関してましては、下記までメールでご相談ください。


HQK03267@nifty.ne.jp
*件名に「140字活版」とご明記ください。



***

文学フリマでスタンプラリー行います!

5月5日(月)の文学フリマで、140字小説活版カード第2弾(5枚)を販売します!
今回の特装版は活版の九ポ堂さん作のポチ袋。作品のセレクトも九ポ堂さんにお願いしました。


商品詳細は追ってご連絡しますが、これに関連して、文学フリマ会場内で「手仕事本めぐり」というスタンプラリーを開催することになりました。
オフセット、オンデマンドで作られた冊子ではなく、活版印刷や、オルゴールを通すと音の出る漫画、手仕事で仕上げた本、一見「本」に見えない「本」などなど…をめぐるスタンプラリーです。
日ごろおつきあいのある九ポ堂さんやクルミド出版さんのほか、文学フリマカタログのなかで気になったブースにお声がけして実現しました。
わたしも絶対行ってみたい、見てみたいブースばかりです。
どれも一見の価値あり!完走者にはかわいいプレゼントも用意しておりますので、文学フリマにいらした方はぜひご参加ください!


スタンプラリー詳細はこちら↓



文学フリマ内スタンプラリー
手仕事本めぐり


活版、小箱本、紙巻きオルゴール漫画
(ロゴデザイン・九ポ堂)


だれでも手軽に印刷物を作れる時代。
だからこそ手仕事に立ちかえって、本の在り方を探ってみました!
活版で一字ずつ組んだ本、本じゃない本、小箱にはいった本、オルゴールに通すと音の出る漫画……。
そんな本たちと出会えるスタンプラリーです。
ブースにお越しいただいた方には、もれなくスタンプ! 完走するとかわいいプレゼントも!


めぐり方
◆スタンプラリーのチラシが台紙になります。会場内チラシ置き場、各ブースにあります。
◆台紙を持って6つのブースを巡り、スタンプをおしてもらう。
◆どういう順番でまわってもOK!
◆お買い上げいただかなくても、ブースにお越しくださった方にはスタンプを押します。
◆ア-21のほしおのブースでこの紙を提示。
◆プレゼントは各ブース製小物の詰め合わせ(2点)です。なにが出るかはお楽しみ。



<参加ブース一覧>


九ポ堂(Fホール・イ-17,18)
夜にだけ開く商店街や、雲の上にある商店街など、架空商店街の物語を読み物ハガキにしております。なお「九ポ」とは活字の大きさの9ポイントに由来し、祖父の残した活版印刷道具を用いてハガキを刷っております。活版印刷ならではの風合いもお楽しみください。
http://www.kyupodo.com


山羊の木/海岸印刷(Fホール・ウ-30)
石川美南(短歌)と橋目侑季(写真・活版印刷)のユニットです。灯台をテーマにしたカード型作品集『机上ノ灯台』(3800円)、昭和初期の英単語カードをモチーフにした『Collection 1』(4200円)、星の栞セット(800円)など、活版印刷で制作した作品他を展示・販売しています。
http://www.yaginoki.com/


door220(Fホール・ウ-49)
door220は、文筆家のサキが物語を紡ぎ、イラストレーターのniinaがかたちづくる小さな小さな本屋です。小箱本hacoと呼んでいるマッチ箱状の箱の中に、小さく折りたたんだ物語をつめこんでお届けしています。
http://door220.com/


mieru record x OTOWA(Fホール・ウ-50)
紙巻きオルゴール漫画(石崎孝多、萱島雄太、杉山三)。【漫画 x 音楽】をコンセプトに活動するミエルレコードと、紙巻きオルゴールを【メディア】として展開するOTOWA(trois)による『音楽を奏でる漫画』です。漫画から奏でられる音楽による新しい体験をどうぞお楽しみください。
http://store.cinra.net/static?content=interview-trois1
http://mierurecord.com


クルミド出版(Fホール・エ-42)
東京・西国分寺クルミドコーヒーから立ち上がった出版社です。2013年、「10年後、ともに会いに」(寺井暁子著)、「やがて森になる」(小谷ふみ著)を出版。その他、出版までのあれこれを綴った「クルミド出版つうしん」、詩エッセイ小冊子「珈琲一杯分のエッセイ」も刊行しています。
HP http://www.kurumed-publishing.jp
ブログ http://ameblo.jp/kurumed-publishing/


ほしおさなえ(Fホール・ア-21)
twitterで続けている140字小説の活版カード(名刺サイズ)第2弾を販売します。前回の5種類に加え、新たに5種類。特装版は活版印刷の九ポ堂さんのポチ袋です。今回はお話のセレクトも九ポ堂さん。不思議系のお話がそろっています。
http://twitter.com/hoshio_s



スタンプラリーの台紙はこちら↑
会場チラシ置き場および各ブースに置いてあります。



景品はこちら↑
完走された方には、このなかの2品はいった袋(2品はランダムです)をお渡しします!


*スタンプラリーに関するお問い合わせは、ほしお(HQK03267@nifty.ne.jp)まで。

3月29日(土)、歌人・小説家の東直子さんをゲストにお招きして、連句ワークショップを開催します。
以前ツイッターで行ったこともある連句。今回はみんなで会場に集って巻こうと思っています。いくつかのグループに分かれて、参加者全員が連句作りに参加します!
はじめての方でも大丈夫。短歌、俳句の経験もとくにいりません。
このブログの「連句」カテゴリーに連句の巻き方やいくつか作品が掲載されていますので、そちらも参考に。。。


東さんの座、わたしの座も設けますので、ご興味ある方はぜひ!
予約制となっておりますので、以下要項にしたがってお申し込みください。



*以下イベント概要*



連なる楽しみ
連句ワークショップ 2014春


連句は、複数の人が集まり、ひとりひとりが考えた五七五と七七の句をつなげていく古い日本の言葉の遊びです。
参加者が座(グループ)を作り、実際に連句を作ります。あらかじめルールをレクチャーし、選句は捌き(各座のナビゲーター)が行います。前の句からの連想で句を作るので親しみやすく、はじめての方でも楽しめます。短歌俳句の経験も必要ありません。小学校高学年からご参加いただけます。
この春、「連なる楽しみ」を体験してみませんか?


ゲスト・東直子歌人・小説家)
「草かんむりの訪問者」で第七回歌壇賞受賞。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』『東直子集』『十階』、小説に『さようなら窓』『ゆずゆずり』『らいほうさんの場所』『トマト・ケチャップ・ス』、共著に『短歌はプロに訊け!』など。


講師・ほしおさなえ(小説家)
東京義仲寺連句会ああノ会などで村野夏生氏に師事、連句を学ぶ。連句イベント「座・連句」を運営。小説に『みずうみの歌』、児童書に『お父さんのバイオリン』『ものだま探偵団 ふしぎな声のする町で』など。フェリス女学院大学非常勤講師。


日時  2014年3月29日(土)
    開場13:00 開始13:30(17:30ごろまで)
会場  大田文化の森 http://www.ota-bunkanomori.jp 第3・第4集会室
参加費(茶菓つき) 一般1,500円 大学生1,000円 小中高生500円


*参加ご希望の方は、以下の項目を明記のうえお申し込みください。


 ①お名前 ②年齢 ③連絡先(メールアドレスかご住所) ④短歌俳句連句経験


 宛先 HQK03267@nifty.ne.jp *件名に「連なる楽しみ」とご明記ください。


*締め切り3月28日。先着40名様。結果は通知いたします。
*当日は、筆記用具と歳時記(持っていれば)をお持ちください。
*学生の方は受付時に学生証など身分証のご提示をお願いします。


問い合せ先 HQK03267@nifty.ne.jp

★140字小説活版カード、通販いたします!


twitterで展開中の140字小説活版カード、通販でお買い求めいただけるようになりました!


名刺サイズのカード型です。机の片隅に立てかけて小さな床の間を作っていただくのもよし、お守りがわりにパスケースなどに入れていただいてもよし、裏面は白となっておりますので、メッセージカードとしてお使いいただいても(小さいですが!)、手書きで文字を入れてご自分の名刺としてご利用いただくことも(無理矢理ですが!)できます。


現在カードになっているのは、その1、30、46、54、147の5種類です。これからもときどき種類を増やしていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!




★ご購入の流れ
メールでのお申し込み→確認メール→お届け→お支払い


1 お申し込み
 *お名前
 *ご住所
 *メールアドレス
 *ご希望の品目と個数(「通常版ひとつ」「特装版bを1点」など)


上記項目をご記入のうえ、下記までメールでお申し込みください。
HQK03267@nifty.ne.jp
*件名に「140字活版」とご明記ください。


2 確認メール
折り返し確認メールをお送りします。1通ずつ手作業で行っております。3日経っても返信がない場合は、お手数ですが、twitterを通して(@hoshio_s宛で)ご連絡をお願いします。


3 お届け
ヤマトメール便にてお届けいたします(通常ポスト投函となります)。
*通常版は、確認メールから3〜5日の発送となります。


4 お支払い
商品到着後、2週間以内にご送金をお願いします。
*送金先
みずほ銀行 小金井支店 普通1999765 東さなえ(アズマ サナエ)



★★★★★商品一覧★★★★★


1 通常版
ほしおさなえ(小説)×九ポ堂(印刷)
活版カード5枚セット・ミニエッセイ 価格800円 *完売
*5枚セットは完売いたしました。



2 特装版ブックタイプ
ほしおさなえ(小説)×九ポ堂(印刷)×minority(布ケース)
活版カード5枚セット・ミニエッセイ・布ケース 価格2000円


*柄は全4種類。左から
 a 黄、橙の柄 *完売
 b モノクロの花柄 *完売
 c 本棚・青 *完売
 d 本棚・赤 *完売
*すべて完売となりました。



★お願い
ほしお個人の手作業となっておりますので、いろいろ不備もあるかと思います。わかりにくい点などありましたら、ご指摘いただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします!


★お申し込み、お問い合わせは
HQK03267@nifty.ne.jp

ブログのデザイン、変えました!
とくに意味はないんですが、お越し下さった方が戸惑うといけないので、書いておきます。。。

140字小説活版カードの通販、近々こちらでオープンしますね!
よろしくお願いします!

この夏に書いたエッセイです。


●胡瓜の馬に乗って


 お盆の時期になると、あちこちに胡瓜や茄子に脚がついたものがあらわれる。子どものころ、あちこちにそれが置かれているのを見るたび、なんだろう、と思っていた。野菜に脚がついているだけだが、不思議とかわいらしい。ご先祖様がこちらに帰ってくるときに乗る馬だと聞いて、あんな小さいものに乗るのか、変なの、と思った。
 だが最近になって、なぜか乗り物らしく見えるようになってきた。乗ってみたい。あれに乗って、かっぽかっぽと町を散歩してみたい。あんな大きさになったら、人も家もさぞ大きく見えるだろう。家に戻って来たら、きっといちばん先に台所に向かう。冷蔵庫や食器棚を見上げ、人だったころは毎日あれを開けたり閉めたりしていたなあ、と思い出す。家のなかを回って、ベランダで懐かしい景色を眺め、風に吹かれて、なにしろもう充分生きたあとだからそれくらいで満足して、あとは畳のうえでごろごろして、そのまま寝てしまうかもしれない。夢のなかで、生きてる人やほかの霊たちといっしょににぎやかに過ごす。目が覚めたら、生きてる人たちはそのことをすっかり忘れてしまうのだけれど。
 最近、胡瓜や茄子の馬に乗りたい、と言ったら、あれは胡瓜が馬で、茄子は牛なんですよ、と言われた。霊がこちらに来るときは速い胡瓜の馬で、あちらに戻るときはゆっくりと茄子の牛で。いやいや、霊は胡瓜の馬に乗り、茄子は荷物をのせるんですよ、と言う人もいた。霊にも荷物があるのか。いったいなにをのせるのだろう。
 むかしは夏を無事に越えるだけで大変だったのだ、と亡くなった祖父母が言っていた。のんきにプールやかき氷を楽しんでいるいまとは、まるでちがったのだろう。だから胡瓜や茄子で霊をお迎えしたんだろう。
 胡瓜の馬と茄子の牛。いまはずいぶん減った気がする。でも、わたしはあれに乗りたい。家族に頼んでおけばよいのか。胡瓜の馬に乗る。死んでからの楽しみである。


*うた新聞2013年9月号(いりの舎)に掲載。